喜田川 昌之 わらべ絵館

サンデーコラム
2026年5月10日

エッセー
1. 絵を描きながら

 四季折々耳をすませば鳥のさえずり。花の香りや彩り。何処からともなくやってくる虫たちが、新しい季節の訪れを予感させてくれます。

 遠くの山の残雪の模様から、農作業の時を知らせてくれるように、自然と共にくらしてきた先人たちは、節目の行事を大切に守り、のちの世代に伝えてきました。

 ボクは子供の頃の「あそび」や待ちどおしかった「お正月」や「お祭り」など昭和の子供たちの光景を描きつづけています。

 二十四節気の行事は、おじいさんおばあさんが子供だった頃から時代を超えて孫たちの世代へとつながっている。それは自然との「共生」の姿です。

ボクのおなかの中にある「わらべ心」は齢を重ねるほどに、心の底から湧きあがってくるのです。

 遊ぶ子どもの声聞けばわが身さへこそ動るがるれ(梁塵秘抄)

喜田川 昌之

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