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伊豆は「聖地」
鳥になって上空から俯瞰してみると
ここは伊豆半島
少し高度を下げてみる
スリバチ型の山が見えた
大室山だ
羽をひろげ斜面を下りながら旋回する
海原に突き出す城ケ崎
おだやかな海の眺め
時に激しく崖に砕け散る飛沫
神さまは黒潮に乗って来られたと伝わる
伊豆(いつ゛)の文字は嚴
嚴は岩の上に祝詞を収め
神を迎える儀礼を示す
遠い昔から伊豆は
心の清浄を蘇らせる
「聖地」なのだ
人々は美しい海・山を眺め
「聖地」に身も心もゆだねる
旅の鳥たちもこの地にしばらく羽を休め
やがて思い立ったかのように
羽ばたき大空へと舞う
Ⓒ warabeekan
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