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ータチウオー |
太刀魚「タチウオ」というヒビキには気品がある。映像で見る立ち泳ぎも美しい。
最大、約160cmの身長は店先に並ぶ際、タチ切られはするものの、ウロコのないタチウオは商品になっても銀白の気色は失せはしない。並ぶ商品は時代の家族構成にならってパックの量が少しずつ小さくなっている。太刀から短刀になり小刀の大きさ(長さ)に。そのまんま塩をつけて焼くだけ。ウロコもないのでてまがかからないのだが、食べる段になるとヤッカイな作業が待っている。小骨との勝負だ。刀の刃の部分と背の方に小骨がビッシリと並んでいる。
ボクは一本ずっぬくことはせず( 太刀魚には失礼かもしれないが
一刀両断に小骨の間の身も切り落とす。ワサビもカラシもいらない。
切り損ねた小骨を「ペッペツ」とはきながら醬油ひと差しで喰いつく、勇ましく太刀をたち切り、さっぱりとしてさわやか、酒のツマミにはもったいない。
ちなみに「うお」のつくものに山椒魚がある。両生類なのに「うお」をつけて呼ぶ。おまけにオオサンショウウオは国の特別天然記念物である。
「出世魚」も縁起がよい。スバシリ→ボラ→トドのつまりで知られる。
「白魚」は女性の白くて細い指にたとえられる。
太刀に見立てられるタチウオが絶品なわけなのです。
まさゆきお絵かき日記
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