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喜田川昌之 わらべ絵館



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〒413-0232 静岡県伊東市 八幡野1208-59 ℡0557-54-7011

一へき地援助―

 1959年の夏。福島県二本松市の小学校の小さな分校へ出かけ子どもたちと絵を通しての交流ボランティアに初めて参加した。
 翌年教育を受ける子どもの地域格差をなくそうというベルマークの運動がスタートした。へき地校へ設備品を送る援助から始まった活動は、2002年には「生の文化」に触れることのできない遠隔地への穴埋めをしようとベルマークの「ソフト援助」が始まった。一輪車の講習会・理科の実験教室・児童劇団のミュージカルの開催・陸上選手(オリンピック出場)による走り方教室・そして「絵画教室」の講師の依頼があり、へき地へ出かける<絵かき あそび体験塾>がスタートした。
 第一回は三重県熊野市の神上(こうのうえ小学校。一年生三人と二人の先生が参加。あいさつのかわりにボクが四才の時にかいた家族の似顔絵やウサギやカメの絵をみんなに見せる。自己紹介である。
 前もって日用品を入れた袋を配る。袋におそるおそる手を入れ、なぞってみた感触を絵にする。目を使わずに心に浮かんだ形をかく
かってこの方法でかけない子はいない。むしろ、目で見えないだけに、さわっているうちに、形や材質の特徴が鮮明になる。
 どの子も、さわっているうちに「わかつた」と叫ぶ。「タワシだ」と言って涼君は隋円形をかき、周りにトゲを勢いよく加えた。タワシに大きな目玉をいくつもかきこんだ。
 子どもたちは、いま画面を通して映像の洪水に遭っている。画面で見ただけでモノがわかったように錯覚しがちである。
 「絵かき あそび体験塾」のカリキュラムは、三十年近く絵の教室を主宰する中で取り組んできた指導方法の中から「手で触れてかく自画像」 創作意欲を引き出す「一本の線から発想する一枚の絵」など、子供と触れ合いながら個性を尊ぶ授業を実践している。













                       まさゆきお絵かき日記
 

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